国公立大学入試情報 


2009年国公立大学出願状況 (2009.2.5.)

代々木ゼミナールのホームページにまとめあり。

 

九大法学部、AO入試廃止へ (2008.2.14.読売新聞)

 九州大学は、一般入試に比べて入学者の成績が低下傾向にあることを理由に、2010年度から、法学部のアドミッション・オフィス(AO)入試を廃止することを決めた。現在30人の募集人員は一般入試に割り振る。他の学部のAO入試は継続する。

 AO入試は、面接、小論文、書類審査などを組み合わせ、受験生の能力や勉学への意欲などから合否を判定する試験。九大では、00年度、東北、筑波大とともに国公立大で初めて法、薬、農の3学部で導入。その後、理、医、歯、芸術工の4学部も加わり、現在、全11学部中7学部で導入されている。

 九大によると、05、06年度に一般入試とAO入試で入学した法学部学生の成績を比較したところ、授業が進むに従い、AO入試の学生の成績に低下が見られたという。九大は「AO入試は早期に学生を集める手段との批判もあり、実施10年で見直しを図ることにした」としている。薬学部についても見直しを検討している。

 

(記事解説)

AO入試とは?・日本のAO入試の現状と将来予想

 出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法である。学力試験の得点で合否が決まる従来の一般入試とは異なり、志望理由書や面接などにより出願者の個性や適性に対して多面的な評価を試みる点に特色がある。

 実際には、書類審査や面接による選抜試験となっている。1990年以来、日本の大学入試でも用いられている。九州大学法学部の例のように、一般入試に比べて入学者の学力の低さがたびたび指摘されており、AO入試を廃止したりAO入試の定員を減らす大学が目立ち始めた。その一方で、学生をはやく集めるためにAO入試を導入する大学もあり、トータルではAO入試を実施する大学数は増加傾向にある。