2008年3月4日更新

知って得する(?)愛知県の高校受験情報

英語放送問題について(3月1日)

理科の入試問題について(3月2日)

社会科の入試問題について(3月3日)

理科の入試問題[その2](3月4日)

社会科の入試問題[その2](3月4日)

理科の要点[気体の性質](3月5日)

理科の要点[運動の速さと向き](3月5日)

社会科公民の要点[国会](3月5日)


  

▽英語放送問題について(3月1日)

愛知県公立高校の英語放送問題は、まず会話が流れて、その会話に関する質問が英語でなされ、その質問について正しい答えを1つ誤った答えを3つ選択する形式です。この形式は放送問題が始まってから変わりません。

では、変わった点はどうでしょうか。当初から変わった点は2つあります。1つは、会話のスピードが速くなったことです。この点はR先生も指摘しておられますね。もう1点は、質問の形式が変わってきたことです。初めのころは、

Does Tomoko 〜 ?

Did John 〜 ?

のように、疑問詞の無い質問が多くを占めていました。こういう質問では、最初の単語(Does や Did )を聞き取ることができれば正しい答えは簡単に2つに絞ることができます。つまり、Doesで質問されたなら答えにもdoesがありますから、4つの選択肢

a. No, she doesn't.

b. No, she wasn't.

c. Yes, she does.

d. Yes, she was.

のうち、aとcに絞れます。あとはYesかNoを判断するだけです。同じように、Didで質問されたなら答えにdidかdidn'tが、Willで質問されたなら答えにwillかwill not (won't)があるわけです。

平成18年あたりからは、このような疑問詞の無い質問は5問中1問程度になっていて、残りは疑問詞で始まる質問が占めています。例えば、

Why does Maki 〜 ?

When and where was the picture 〜 ?

How many members 〜 ?

How long has 〜 ?

のように。(以上4つは平成19年B)

このような疑問詞で始まる質問に対応するためには、会話の中にでてくる5W1H(いつ、どこ、だれ、なに、なぜ、どのように・どれくらい=when, where, who, what, why, howで質問されること)を正しく聞き取ることが必要になります。

英語放送問題は20問中5問も出題されて配点が高いです。また、意外と差がつくようになっているようです。入試までの毎日、英語の会話を聴くようにして耳を慣らしておくのも効果的でしょう。

 

▽理科の入試問題について(3月2日)

人体の仕組みは良く出題される単元です。この単元に出てくる消化のところ。それぞれの消化液がどの栄養素にはたらくかを暗記できない受験生が多いらしいです。そこで、暗記用のゴロ合わせを。

大胆に、スイッチ押したら、出たし出たし出た!

消化液は、だ液・胃液・胆汁・すい液・腸液 で、栄養素は、デンプン(炭水化物)・たんぱく質・脂肪 です。

たん

すい

でたし

でた

と、対応できます。つまり、

だ液

胃液

胆汁

すい液

腸液

デンプン

たんぱく質

脂肪

デンプン

たんぱく質

脂肪

デンプン

たんぱく質

 

を暗記できます。

**腸液のことは、「小腸の壁から出る消化酵素」ということがあります。

▽社会科の入試問題について(3月3日)

愛知県公立高校の社会科入試問題の最近の傾向を分析します。ここ2,3年は、写真や資料、図表を使って問題が作られることが多いです。ですから、教科書を最初から最後まで図表や写真を確認しながら読んでおくと役に立ちます。教科書の本文中の太字の語句などは多くの受験生がきっちり勉強しますが、図表や写真まで気を配る受験生は意外と少ないようです。重要なことがらだから図表や写真になって出ているわけです。

▽理科の入試問題[その2](3月4日)

愛知県公立高校の理科入試問題の最近の傾向を分析します。理科では大問で6問出題されています。第1問と第6問は小問集合で、第2問から第5問までが4つの分野から、つまり第1分野の物理・化学、第2分野の生物・地学からそれぞれ出題されています。このパターンは今後も変わらないと考えられます。

注意したいことは、第1問と第6問は小問の集合なので、手間の割に問題数が少ないということです。これはつまり、点数が少ない割に時間がかかるということです。最初の第1問から解いていくと、第1問でひかかって時間を使ってしまうとそのあとのリズムが乱れて時間内に全問解ききれないことも考えられます。どの教科でもそうですが、第1問から解いていく必要はありません。「始め」の合図でまず全体を見渡して、はやく解けそうな問題から取りかかりましょう。理科の場合では得意な単元の絵がでている問題から取りかかると、リズムに乗れることが多いようです。

▽社会科の入試問題[その2](3月4日)

盧溝橋事件や、江華島事件、義和団事件、3・1独立運動など、戦争前後におこった事件系(というか、そのあたりで起こった出来事全般)、なかなか整理できません。なにか、良い覚え方はないでしょうか。。。

そうですね。このあたりはできごとが多いのでややこしく感じると思います。キーになるできごとの年号を暗記して、そのできごとと関連事項と一緒に覚えてしまえば、年代の違いも覚えられて愛知県がよく出題する同時代史問題にも対応できます。

 

[江華島事件] いやなことする校長先生

いやなこ と→→1875年
する
校     →→華島事件
長     →→日修好条規

1875年に日本の軍艦が朝鮮を挑発して朝鮮の江華島から砲撃を受けると、それを理由に江華島を占領しました。これが江華島事件です。これをきっかけに、日本は日朝修好条規を結びます。いやなコトしますよねー。1875年なので明治時代初期の領土確定のことだとわかります(明治維新は、1868年)。領土確定といえば、同時代のロシアとの樺太・千島交換条約があります。

[義和団事件] 義和団の人は、九九できない

義和団の
人は 九九→→1899年
できない 

中国の人々の間で外国人を追い出そうとする動きが高まり、1899年に義和団が反乱を起こしました。日本・ロシアを中心とする連合軍が軍隊を送り込んでこれを鎮圧しました。これによって、かえって中国の植民地化は進んでいきました。

[三・一独立、五・四運動] チョーさん中腰で遠く行く

チョー   →→朝鮮
さん    →→三・一独立運動
中     →→中国
ごし    →→五・四運動
とーく いく→→1919年

第一次世界大戦が終わって、朝鮮と中国で独立運動が起こりました。第一次世界大戦が終わった時の講和条約であるベルサイユ条約もセットで覚えておきましょう。

[ベルサイユ条約] みんな行く行くベルサイユ

みんな   →→各国の代表が
行く 行く →→1919年
ベルサイユ →→パリ講和会議でベルサイユ条約

[日中戦争はじまる] いくさ長びく、廬溝橋(ろこうきょう)

いくさな がびく →→1937年
廬溝橋(ろこうきょう)

廬溝橋事件(北京郊外の廬溝橋での日中の武力衝突)をきっかけに、日中戦争がはじまりました。

理科の要点[気体の性質](3月5日)

気体の性質(○○なにおい、○○色(緑など)などなど)がいまいち整理できていません。なにか、表のようなものを作っていただけないでしょうか

気体の性質をまとめてみました。

色があるのは塩素、
刺激臭があるのはアンモニア・塩素・二酸化硫黄、
水溶液がアルカリ性なのはアンモニア、
上方置換法で集めるのはアンモニア、

というように、表をタテに見て他と違うところが重要です。

 

気体

におい

空気より重い/軽い

水に溶けるか

重要な性質

発生させ方

集め方

酸素

ない

ない

重い

溶けにくい

ものを燃やす働き

二酸化マンガンにオキシドールを加える

水上置換法

二酸化炭素

ない

ない

重い

少し溶ける

石灰水を白く濁らせる

塩酸に石灰石を入れる

水上置換法、下方置換法

窒素

ない

ない

ほぼ同じ

溶けにくい

空気の約80%を占める

水上置換法

水素

ない

ない

軽い

溶けにくい

一番軽い気体。酸素と混ぜて火をつけると爆発する。

塩酸に金属(鉄など)を入れる

水上置換法

アンモニア

ない

刺激臭

軽い

非常に溶けやすい

水溶液はアルカリ性---フェノールフタレイン液を赤くする

塩化アンモニウムに水酸化ナトリウム水溶液を加える

上方置換法

塩素

黄緑色

刺激臭

重い

溶けやすい

水溶液は酸性。漂白作用、殺菌作用

下方置換法

二酸化硫黄

ない

刺激臭

重い

溶けやすい

水溶液は酸性

下方置換法

理科の要点[運動の速さと向き](3月5日)

台車の運動で、力の働はたらき方がよくわかりません。どんなとき、どんな力がどうはたらいているのですか。

水平な面を運動している時、新しく力を加えなければ、最初に加えた力の向きに、等速直線運動を、します。

斜面を運動している時、重力によって斜面にそって落ちていく力が加わり続けるので、斜面にそって落ちていく方向に、加速度運動をします。

例えば、斜面を下向きに運動している時、下向きに速度がはやくなっていきます。

例えば、斜面を上向きに運動している時、上向きの速度はだんだん遅くなって止まり、次に下向きに速度がはやくなっていきます。

*等速直線運動加速度運動それぞれで、「時間-速度グラフ」と「時間-距離グラフ」の形を確認しておきましょう。

 

社会科公民の要点[国会](3月5日)

国会で可決を取るための議員数と言いますか、憲法改正なら総議員の3分の2以上が必要、などが覚えられません。また衆議院の優越についての入試に出やすいもの、内閣不信任決議は衆議院のみ、等がうまくまとまらず困っています。

国会の単元では、数字の関係するところで差がつきやすいようです。まず、憲法改正の手続きについて。(A)(B)(C)に適する語句や数を入れてみましょう。

憲法改正案

→→

国会の発議

→→

国民の承認

→→

(C)が国民の名で公布

国会において(A)の賛成

(B)で過半数の賛成

A 各議院の総議員の3分の2以上   B 国民投票   C 天皇

衆議院の内閣不信任の手続きも確認しておきましょう。

衆議院が内閣不信任を決議

→→

(A)日以内に、

→→

衆議院を解散したら、

→→

(C)日以内に、

総辞職または衆議院の解散

(B)選挙

特別国会の召集

(A) 10  (B) 総  (C) 30

 


・この教科のこの単元の要点をまとめて欲しい

・この暗記事項の覚え方はありませんか?

など、要望を掲示板に書き込んでみてください。できるかぎり対応したいと考えています。

 


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