徒然日記その10. 最近の高校--公立高校は全入?

 

 先日の中教審答申内容を新聞で読んでたまげた。要旨はこうである。「定員に満たない公立高校には受験者全員を入学させるのが望ましい。」はあ??各方面から批判をうけるだろうが、敢えて書かしていただく。高校ってとこは「高等」学校であり、義務教育でもないのだから、要求される学力レベルに達しない者は入学しちゃいけないんじゃなかろうか。

 聞いた話であるが、ある県立高校の入試ではほぼ毎年定員割れする。2次募集もあるがそれでも全員は合格させはしない。面接の待合室でタバコをプパプカやってるようなのはさすがに合格はさせないらしいのだ。私は正しいと思う。ただでさえ授業が困難であるのに、そういう輩まで教室にいたら授業どころではなかろう。それでも、ほとんどオール1で合格できてしまうケースもあるので、教える先生方の苦労は並大抵ではないだろう。学力レベルの低い生徒は基本的な生活態度に問題が多いと私は思っている。だから、そういう生徒に教えるのはとてもとても大変なのだ。人の話を落ち着いて聞いていられないし、分からないことに当たるとすぐにイライラしてしまうのである。

 こういう学校に、全入である。私がもしその学校の教師だったら逃げ出したくなるだろう。文部省は現場の意見に耳を傾けているのだろうか。「教育困難校」と呼ばれる学校の先生方の苦労をきっと知らないのだろう。こういうところでは"犯罪行為"がまかり通るケースがあるようで、ある地域では、高校のまわりの風紀があまりに乱れているので地域住民は閉校を望んでいるらしい。

 このあたりで、高等学校のありかたをきちんと考えるべきであろう。高等学校は託児所ではないと思う。とても難しい問題かもしれないが、日本の将来にかかわる問題だといったら大げさであろうか。

 


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