徒然日記その107. 学力崩壊!その5.マスコミだって学力崩壊?  (7/25) 

 学力崩壊はなにも学校を取り巻く環境だけの現象ではないようである。最近、テレビのニュースを見ていて思うのだ。アナウンサーの日本語がなっていない。ニュースなんて原稿があるんだからそれを正確に読めばよいのだが、それすらできないようである。この前なんて、「義歯(ぎし)」を「ぎば」なんて読んでるアナウンサーがいた。こんなの中学生以下の学力である。まあ、こんなことは今に始まったことではなくて、十年ほど前にも「旧・中山道」を「いちにち・なかやまみち」なんて読んでたアナウンサーもいたっけ。つまり世の中の学力崩壊とともに、アナウンサーだってとんでもないのが増えてきたわけである。

 さらに驚くのは、日本語以前に言葉遣いに思慮がないというかメチャクチャなのである。朝のバラエティー系番組の中で、その局の若い女子アナが「ぶっ殺してやりたいですね、まったく」なんて言ってるのだ。別に凶悪犯人に対してではなくて、ほのぼのとした場面である。「幸せそうな人を見てたら羨ましくてちょっと嫉妬しちゃったの」的なニュアンスで使った言葉のようであった。公共の電波で「ぶっ殺してやりたい」なんて論外であるが、本人は事の重大性に全然気付いていないのだ。こういう言葉遣いは、言葉による表現力の無さの裏返しなんだろう。

 世の中ありとあらゆるところで学力崩壊である。そのうちこれが普通になるのは時間の問題か。そうなれば「学力崩壊だ」なんて騒ぐ者も居なくなるのかも知れない。日本は教育レベルが高いなんて言ってられるのはあと数年かも知れないですね。(え?もう言えませんか?)

 


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