徒然日記その144. 知識よりも・・・ (6/17)

I believe, for children, feeling is more important than knowing.

(子供たちにとって、感情は知識よりも重要だ)

沈黙の春を著した、レイチェル・カーソンの言葉である。全くその通りだと思う。子供たちの頭の中に知識を植え付け、それが育つためには、豊かな感情が必要不可欠だと思う。感じる心・感動する心(カーソンはfeelingとかemotionという言葉を使っている)が欠けていれば、知識は定着しないだろうし、育ちもしないだろう。

 ところが実際はどうだろうか。目先のことにとらわれすぎているんじゃなかろうか。学校でパソコンの授業が始まるからと言ってパソコン教室に通い、英語の授業が始まるからと言って英会話教室に通う。学校で習う前に「先取り」しておこうという魂胆である。私は、そもそもこういう考え方がおかしいと思う。学校で教えてくれるのに、わざわざ私費を使って習う必要もなかろうに。「先取り」してるから、学校では授業を聞いちゃいないのである。まさに本末転倒である。

 「先取り」するためにたくさんの習い事に通うよりも、もっとすべきことがあると思う。小学生のうちに「豊かな感情」を育てておかないで、一体いつ育つというのだろう。どうすれば「豊かな感情」を育てられるの?なんて思っているアナタ、保護者失格ですね。


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