徒然日記その169. ユビキタス社会って何? (2003.1.6)

 今回は、ちょっと難しいコンピューターの話。いや、コンピューターだけでなくて、それらを含んだ情報化社会のお話だ。「ユビキタス」という言葉をご存じだろうか。ゼロックスという会社のパロ・アルト研究所の学者が作り出したラテン語の「いたるところで」という言葉に由来する。要するに「場所や時間を問わずにネットワークにアクセスできる機器をとりまく社会の状況」をあらわす言葉だそうな。場所や時間に関係なくネットワークにつながって色々できると社会の状況が様変わりするんだそうだ。そういう社会をユビキタス社会と呼ぶらしい。

 ここまで読んで、「なんだ、もうユビキタス社会になってるじゃないか」と思ったあなたは、携帯電話常習者だろう。携帯電話の出現によって、場所や時間に関係なく電話回線網というネットワークにつながって、メールや画像を送ったり受け取ったりできるし、インターネットにだって接続できるのだ。だから社会の状況も様変わりしつつある。中高生や大学生は、もうほとんど携帯電話中毒である(大人もそうか)。歩きながら,自転車をこぎながら,携帯電話の操作である。通話に夢中になっていて踏切に入ってしまって電車にはねられたとか、工作機械をの操作中にかかってきた電話に出ようとして機械に巻き込まれたとか、信じられないような事故を引き起こしているのも携帯電話である。出会い系サイトは犯罪の温床となっているし、青少年の非行にも携帯電話は色々な場面で使われているようである。

 こんなユビキタス社会はご免である。さて、この先どうなるだろうか。


一つ前へ  次へ     塾日記目次へもどる   トップページへ