徒然日記その182. やっぱり「ゆとり」なんて生まれない? (5/20)

 小中学校が完全週休二日となっていよいよ本格的な「ゆとり教育」が始まったと言えるんだけど、やはりゆとりは生まれていないように感じる。内容を(質的にも量的にも)大幅削減したといっても休みが増えて授業時間数も減っているんだから全然余裕がないのは初めから分かっていたはずである。新学期が始まって一ヶ月が経とうとしているけれど、中学校では最初のうちはオリエンテーションだったり短縮授業だったりで正規の授業はちっとも進まないのは相変わらずである。そして、そのうち家庭訪問が始まって再び短縮授業となったり中3は修学旅行の準備があったり(班決めとか計画とか)で、やはり授業は進まないのである。これも昨年までと何も変わらない。

 いや、変わったことがある。土曜日が完全に休みになってすることが無いのである。部活をやってないし土曜の塾も無い中学生はすることが無いのだ。新聞記事に出ていたが、「テレビを見る時間が増えた」「テレビゲームの時間が増えた」が多数派なのである。子供が休みでも親が休みとは限らないから当然だ。土曜日完全休業によって親や大人の目の届かない時間が増えてしまったのはなんとも皮肉なことである。行政のチグハグは相変わらずなのだ。


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