徒然日記その22. 先生も走る12月(11/29)

 

 いよいよ12月である。「師走」というくらいであるから先生も走らなきゃならないのだ。いよいよ高校入試が近づいたからである。まず中学校で三者面談がある。ここで具体的な志望校を決めなくてはならない。で、この三者面談がくせ者である。最近はどうも中学校の先生方は安全志向が強まっているようで、「生徒の第1志望でOK」という担任はまずいない。やたらに安全な高校をすすめられるのだ。生徒は公立高校志望なのに、やたらと私立高校の推薦をすすめられたりする。

 まあ、理由はケース・バイ・ケースなんだろうが、どうもひっかかることがある。どうやら中学校側は「高校中退者が多いのは無理してレベルの高い高校に入るから」と思っているようなのだ。私はそうは思わないのだが。

 私の経験では、必死になって勉強して、担任から「無理だ!」っていわれた高校に合格した生徒は高校で伸びる。入試ではギリギリだったろうが、入学してからはグングン伸びて成績は常に上位にいる者が多い。むしろ、推薦入試などで「あんまり勉強せずに」高校に入学してしまった者の方が、入学してからの低空飛行が目立つと思うのだが。(もちろん全員がそうではないが。)

 人間、やはり修羅場を経験した者のほうが、いざというとき強いと思うのだ。高校入試を修羅場にする必要はないのだが、貴重な経験を積む場になることもあると思うのだ。こういう考え方って古いのだろうか?

 

 


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