徒然日記その273. 最近の高校入試 愛知県Bグループ問題講評(?)  (3/12)

 

今日は愛知県公立高校Bグループの学力試験があった。受験生諸君の手応えはどうだったかな?まずは理科の問題をざっと解いてみたのだが、私は例年よりも難しく感じた。難しいというか解答にたどり着くまでに煩雑な計算や思考を要求される問題が増えたように感じるのだ。

例えば3の(4)では、落ち着いて考えたら、塩化ナトリウムと水酸化ナトリウムが存在することに気づくはずだけど、塩として生成する塩化ナトリウムのことしか思い浮かばなかったらひっかかる。

例えば4の(4)では、焦点を通る光のことしか考えたことない受験生は面食らうだろう。

6の(2)は難問といえるか。湿度から求まる1立方メートルあたりの水蒸気量と部屋の容積から、実際の水蒸気量をそれぞれの温度で求めないと正解に到達しない。つまり思考力だけでなく計算力も要求する問題だ。

新聞なんかの講評には、「例年通り基礎力から応用力までを問う良問揃いだった」なんてことがいつものように掲載されるんだろうが、私はそうは思わない。理科の平均点は例年より低いであろうし、高得点者が少なくなり、得点の差がかなりつく出題だったと思う。

良問揃いか?っていう問いには、「そうは思わない。ネタ切れで、こねくり回す問題を作る方向に走っていて中学理科の内容の根本理解を問う公立高校の出題としてはいかがなものか?」と私なら答える。

まあ、いずれにしても終わったことである。難しくても易しくても実力通りの結果がでるはず。自信を持って堂々と面接試験に臨んでください。明日も寒いから、防寒対策に留意して、しっかりやってきて下さい。健闘を祈ります。 


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