徒然日記その30. 最近の中学校---わり算ができない中学生(1/31)

 

 最近の学生の学力低下は凄まじい。文部省は「学力低下はない!」なんて開き直っちゃってるが、学力低下は周知の事実である。小学生も中学生も高校生も大学生もみ〜んな学力が落ちているのだ。ある塾で聞いたハナシであるが、その塾には入塾テストがある。そのテストはずいぶん長い間同じ問題を使っているそうだ。そのテストの平均点は年々下がっているのだ。グラフにするときれいな右下がりの直線になっていた。いちど文部官僚に見せてやりたいものである。

 そこで最近の中学生、である。基礎学力がなってない中学生が増えた。例えば数学。算数のレベルなんだけど、わり算をきちんと理解していないのだ。例えば、2÷3を3/2なんて平気で答える生徒が増えた。これでも数学の通知表で3をとれちゃうところがまたオドロキなんだが、要するに「わり算=分数」の意味を分かってないのだ。だから帯分数を仮分数に直すのもひと苦労である。小数を分数に直して行う計算なんてやたら時間がかかる。だから百分率だってかなりあやしいのだ。

 これは小学校の算数をきちんと勉強していない証拠ともいえる。「ゆとりの時間」とかで、授業時間数はずいぶん減っているようだ。小学校では、とくにドリル的な演習時間が減らされているように感じる。国語の漢字ドリルや算数の計算ドリルの時間である。勉強とはまずは習うよりも慣れであると思うのだ。だから繰り返しのドリル演習はとても重要なのだ。繰り返すことで思考パターンのアルゴリズムが頭の中にできあがる。基礎学力とは、どれくらい多くのアルゴリズムを持っているかとも言えるんではないか。私はそう思っている。

 繰り返しの時間をおろそかにして「ゆとり」も何もあったもんじゃないと思うのだが。ううむ、困ったものである。

 


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