徒然日記その318.  最近の大学入試 入学していきなり補習 (8/22)

 

私大の47%が、自身の入試に問題があると考えている----こんなニュースをみつけた。記事を引用してみる。 

引用開始 

私大の47%、入試に「問題あり」 学力より定員確保優先も

 入学者の学力水準などをめぐり、入学選抜方法について回答した私立大の47%が「問題がある」と感じていることが21日、日本私立大学団体連合会の調査で分かった。

 学生確保のため基礎学力が不足していても受け入れざるを得ない実態があらためて浮かんだ。

 調査は、連合会に加盟する私大を対象に昨年8〜9月に実施し、441校が回答を寄せた。

 「自分の大学の入試に問題があるか」との質問に回答した437校のうち、11校が「大きな問題がある」と答え、「多少の問題はある」と答えたのは193校だった。

 課題としては「定員確保が優先のため一定の学力が維持できない」とする大学が44校と最も多く、「志願者のほぼ全員を合格にせざるを得ず、入試の体をなしていない」としたのも20校あった。

 学力低下に対応するため、入学後に補習授業をする大学は67%、キャリア教育など学習意欲を高める教育も86%が実施していた。〔共同〕(14:11) 

引用おわり

 

私立大学の半数近くが自分自身の入試に「問題あり」と考えていて、「学生数を確保するために、入学者の学力レベルを維持するのが難しい」とも考えているらしい。「全員合格だから選抜試験になってない」という大学もあるわけだ。

これは何も驚くようなことではない。今まで何度もここで書いてきたことである。子どもの数が減っているのに大学の数(学部の数)が増えているのだから起こるべくして起こっていることである。大学入学後に講義(授業)が成り立たなくなっているのも当然なのだ。 

大学の数、あるいは学部の数や定員を減らさないと解決不可能だと思うけど、文部科学省の役人はそんなことしないだろうなぁ。


一つ前へ   次へ     塾日記目次へもどる   トップページへ