徒然日記その330. 最近の大学受験 過去問はいつやるの?  (10/22) 

 

大学受験で過去問といえば「赤本」である。赤い表紙がトレードマークの、大学ごとの過去問集だ。私自身も大学受験の時にお世話になったし、教える立場になって、今でもお世話になっている。

さて、この赤本、いつ購入するものなのか。昨年暮れ、ある本屋に赤本を買いに行ったときのこと。高校生風の数人が、山積みになっている赤本を前にしてなにやら話している。私の目的の赤本はすぐに見つかったのでそれを取り上げてレジへむかったのだけど、その時に会話の内容が少し聞こえた。

「○○大の赤本買った?」

「まだ。それよりセンターまじヤバイし。」

聞こえてしまった会話はこうなのだ。おいおい、ちょっと待て。12月が終わろうとしているのに受験大学の赤本をまだ買ってないのか?センター試験がやばいといってるから高2ではないだろう。ということは高3生か。2月に入試があるというのに、自分の受験大学の問題をまだ見ていないのか?じゃあ今までの受験勉強って何を目標にやってきたのだ?大学ごとに出題傾向は異なるのだから、それに合わせて勉強しなきゃ、いくら模試の判定がよくても合格点はとれないぞ。

ちなみに私が買ってきた赤本は高2生が使うものだ(国立大学の赤本)。高2の12月といえば、受験に必要な科目はほぼ習い終わっていて、センター試験対策も終わりつつある。だからこの時期から志望大学の過去問に取り組んでみて自分に足りないものを見つけて今後の学習指針を作るのである。これが勝ちパターンの受験勉強法じゃなかろうか。最近の高校生は、大学受験の準備が甘いと思うぞ。「まじヤバイ」なんて言ってないで、自分のヤバイ教科(単元?)をつぶすのが受験勉強の第一歩だろうに。

 


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