徒然日記その6. 最近の中学校--塩素はCl?

 

 また理科のハナシである。中2で原子記号(元素記号)を習う。だからテストでもその記号が出題される。当然だ。それで、そのテスト結果が気に入らないのだ。塩素の表記方法である。塩素は「シーエル」である。ところが、筆記体で「シーエル」を書いたらペケなのである。全部ブロック体で書かねばならないらしい。ところが筆記体でも「シー」と「エル」をつなげなければOKなのだそうだ。私は今まで、筆記体で、シーとエルを「つなげて」書いたことしかなかった。

 まあ、ぼやいても仕方ないので冷静に考えてみて、あることに気付いた。そう、教えた理科の先生は若いのだ。どういうことかというと、「英語の授業で筆記体を習っていない」世代なのだ。最近の中学英語は、筆記体を習う中学校もあるが、大部分では昔のようにしっかりとは習わない。テストにも出ない。そういう世代が教師になる時代なのだ。

 だから、原子記号もブロック体なのであろう。まあ、そういうことは別に構わないのかも知れないが、高校(県下トップクラスの進学校)で英語を教えている知人が嘆いていた。

 「筆記体で授業するとワカランと文句言われるのだよ。ブロック体は書くのに時間がかかってしょうがない。」

やはり問題はあるようだ。中学と高校のギャップ、である。高校と大学のギャップも大きくなっていると聞くし。いやはや、何が「ゆとりの教育」なんであろうか。

 


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