徒然日記その91. 最近の中学校--やる気あるの? (3/19)

 その87でやる気のない教師のことを書いたが、今回はその続きである。次から次へ書くことが出てくる中学校は一体どうなっちゃったんだろうか。今回はやる気がないと言うよりも、もう教師の資格がない---社会人としての自覚がないような大人の話である。

 先日の大学入試センター試験の時に新聞に載っていたのでご存じの方も多いと思うが、ある高校教師が生徒の願書を出し忘れていたらしい。現役でセンター試験を受験するには、自分の高校からまとめて願書を提出してもらうしかないのである。自分で願書に必要事項を記入し高校に提出、それらをまとめて高校から大学入試センターに出すのである。だから、高校生は自分の学校の教師を信頼するしかないのであるが、その教師が「出し忘れ」である。よって、その生徒はセンター試験を受験できず浪人確定。しかもその教師は自分のミスを隠そうとあれこれ画策したらしい。ここまでくるとあきれるしかないのである。自分に何の非もないのに1年間浪人する生徒の気持ちを考えたことがあるのだろうか。己の保身だけを考える人間には教壇に立って欲しくないと思う。

 これとよく似たことが中学校でも起こっている。愛知県では、中学校が私立高校一般入試の受験票をまとめて受け取ることになっている。願書を受理した私立高校は、その中学校にまとめて受験票を送付してくれるのだ。この方が分かりやすくて合理的である。ところが、その送られてきた受験票を紛失する教師がいるのだ。その生徒に平然と「無くなった」である(受験票が勝手に歩いていくわけはないのだから「無くなった」のではなくてその教師が「無くした」はずだが)。初めての受験を控えて緊張している中学生に向かってよくもまあこんなこと言えるものであるが、「無くなった」「どこいったのかな」を繰り返すだけで謝罪の言葉は一切なしである。試験直前に、他クラス分に紛れ込んでいたのが発見されて事なきを得たのであるが、それにしてもひどい話である。こんなことをする教師を信頼しろというのが無理である。「そういうのはごく一部でしょ」と思っているあなた、そんなことないんですよ。大変残念ですけどね。中学生たちに聞いてみるとよくわかりますよ。

 思うに、多くの学校教師の事務処理能力(情報処理能力)はとてつもなく低いのではなかろうか。やたら「忙しい」を連発するらしいが、これは単位時間当たりの事務処理能力(情報処理能力)が低いことも一因ではないかと考えるのだ。テスト結果の成績処理や通知表の採点に時間がかかりすぎると思う。学年ごとにデータベースを作って連携して処理すればミス無くあっという間に処理が済むはずである。定期テストの問題を見てもそう感じる。均等割付もしてない(知らないの?)問題文は縦にも横にも読めてしまうし、切り貼りした図表もねえ。いまどき「パソコンやデータベースを使えません」なんてことは言わせないぞ。「XX先生、うまく印刷できないんですけど」「ああ、プリンタドライバーをインストールし直さないといけませんね」「ドライバーってプラスですか、マイナスですか?」笑えない実話である。民間企業だったら真っ先にリストラ対象になることをお忘れ無く。

 


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