スクール・ネットのメンバー対談 2004年2月


2月下旬、久しぶりにスクール・ネットのメンバーが集まりました。普段は自分たち専用のメーリングリストでやりとりしていますから、顔を合わせるのは数カ月ぶりです。スクール・ネットの方針として「おもてに出ない」ことがありますが、今回は今後のスクール・ネットのあり方を話し合ったので、ここに公開します。参加したのは、主宰者のY氏,メール担当のM氏,N氏,T氏,そして飛び入り参加のR先生,の5名です。

司会M氏:久しぶりにメンバーが顔をあわせたわけなんですけど、来られない人もありまして、今回はこの5名でスクール・ネットの今後のあり方を話し合ってみたいと思います。これは昨年からの懸案事項ですものね。事後報告はメーリングリストに流しておきます。

Y氏:1999年にスクール・ネットのドメインをとってwebサイトを始めてから足かけ6年になるけど、当初めざしていたものと随分違ってきたよね。あの頃は、おうち訪問とか、教育のバックにある家庭の問題とか、そういうコンテンツをのせていた。ところが…。

M氏:そうですねぇ、確かに開設当初は「知る人ぞ知る」みたいなwebサイトでした。アクセスカウントも日に100とか多くても200くらいでした。ところが現在では一日1000アクセス以上、受験期の1月から3月にかけてはトップページのカウントだけで3000を超える日もあります。ここにアクセス解析の出力があるんですけど、ページビューでいうと一日1万を軽く超えてます。

Y氏:有名になっちゃったよね。なりすぎたのかもね。アクセスが増えると色々問題も出てきたね。掲示板とか。

N氏:レンタルサーバーの間借りでは容量だとかセキュリティとか色々無理がでてきますよ。cgiの利用制限とかもありますから。

M氏:それはありますねぇ。でもそれ以前に利用者のモラルとかスキルにも色々ありますよ。メールがたくさん来るのですが、返信してもメールが返ってくるとか、ああ、メルマガの登録もそう。配信したうちの5%くらいが宛所不明でリターンドメールで返ってきます。全角でアドレス書いてくるの、何とかして欲しいですねぇ。アットマーク(@)のないアドレスとか。データベースに登録するときに分かる範囲で修正してはいますけど、正直手間です。

Y氏:メルマガはなんだか受験情報マガジンになってると思わない?

M氏:それはあります。けれど、現役在校生の声とか他で聞けないコンテンツも掲載されているのでそれはそれで意義はあると思います。

Y氏:もうちょっと突っ込んだ内容を掲載したいよね。高校以降の進路の話とかね。世の中だいぶ変わってきてるから今の親御さんの経験では量れない部分が多い。そういう部分を啓蒙してあげられたら高校生たちの進路に対する不安も減るかな。専門家のR先生としてはいかがですか?

R先生:おっと、いきなり来ましたか。進路のこと?ええとね、今の高校は無茶苦茶。

M氏:無茶苦茶ってどういうことです?

R先生:「通ってるだけ」とか「受験少年院」とか、そこまでいかなくても「出来損ないの予備校状態」とか。

一同:おやおや、また問題発言ですね(笑い)。

R先生:だって高校が予備校の役割なんてできないよ。それなのに進学実績づくりに目の色変えてる。なのに生徒の意識は低いから色々矛盾が生まれる。例えば、○○○高校なんてさあ、(筆者注:固有名詞はカットしました。そのあともカット)。

M氏:ええ?そんなことしてるんですか。ちょっと信じられませんが。まあ、○○○高校のお話はここまでということで。載せられない内容ですよ。問題が多いことは事実ですが。

N氏:進路の問題はやはり一番関心があって切実でしょうから、メルマガも本体のホームページも避けて通れないでしょう。個人的には、もっと低年齢の、幼児とか小学校低学年のお母さんとかのためになる情報が増やしてもいいと思いますが。

Y氏:いずれにしてもなかなか手が回らないよね。これは仕方ない面もあるけど。運営費についてはどう?赤字が続いてるけど(苦笑)。

M氏:webサイトの維持費を捻出するべくパソコンソフトを売り出したのですが。昨年度ぶんで赤字がもっと増えました。みなさんが出したプール資金は今年のレンタルサーバー代とドメイン維持費を支払ったらマイナスになります。

N氏,T氏:面目ない。去年、過去問集のCDのデータ漏れがあって全部送り直したからですね。

M氏:いえいえ、それだけじゃないですよ。ライセンスフリーのアプリケーションソフトを作るソフトが高かったですしね。購入直後に新バージョンで値下げしたのにはまいったけど(笑い)。

Y氏:パソコンソフトはみんな頑張ったと思うよ。時間との競争だったからミスも仕方ないでしょ。

M氏:でも売れないんですよ。注文開始の直後はいい調子だったのですが。今年はさっぱりです。とくに教科書用のクロネコの単語。なぜでしょうか。

Y氏:うーん。普段の中間や期末試験の勉強が大切なはずだけどなあ。

R先生:そういう姿勢の中学生だったら問題ないが、そんな中学生はほとんどいない。その場限り勉強しかしないでやんの。

一同:また問題発言ですね(笑い)。

Y氏:とにかくサーバーの容量不足と維持費は緊急課題であることは間違いないと思います。掲示板は一時ストップしてますけど、webサイト自体も閉鎖すべきだって意見もありますが。

R先生:ひとこと言わせて。掲示板は色々あるけど必要としている人は多いよ。一部の「集団ヒステリーのお母ちゃんたち」の書き込みは無視してればいいんじゃないの?

M氏:確かに、ああいう掲示板は他にないですからね。再開を切望するメールがたくさん届いてます。(印刷したメールを配りながら)ただし、個人情報につながる書き込みとか、なんらかの対策を講じないとまずいでしょうね。

R先生:確かにそれは言えてる。IPを表示しちゃうとか、考えたら?

M氏:そうですねぇ。サーバーの自由度次第かなぁ。完全自前のwebサーバーが欲しいですねぇ。それには資金が(笑い)。

N氏:内容とか運営方針以前に、資金的な問題で続けられなくなるような。運営資金の件ですけど、広告を載せたりするのはいかがでしょう?以前から提案されてましたが。

T氏:ううーん。

R先生:商業主義の走狗に墜ちるんかいな。

M氏:まぁまぁ。アクセスは多いし、広告主は見つかる気もしますねぇ。運営費に余裕ができれば、例えば、受験のコンテンツと平行して開設当初に目指してたようなこともできるし、掲示板だって対象や分野別に複数開設できますしね。届くメールを読んでいても、「頼りにされてるんだなぁ」というのは強く感じます。ここはひとつ、閉鎖じゃなくって、その逆の成長する方向で頑張ってみませんか?

Y氏:そうだね。今年はいろいろやってみよう。皆さん、いかがですか?

一同:賛成。