徒然日記その163. 便りの無いのは良い知らせ (11/11)

 私の塾では高校生も教えているが、中学生からの持ち上がりは基本的に受け入れない。「高校生になったら勉強法を工夫して自分で勉強しろ。本当の勉強とは自分でするもんだ」と送り出すのである。経営的には随分と損なことを言っているのは分かっているんだけど、本当にそう思っているからそうするのである。だから、中学生の時に通ってきていた塾生は、たまに「先生元気〜?」と立ち寄るくらいである。

ところが、卒塾生の中には、しばらくすると悲痛な声で電話してくるのがいる。こういうのは間違いなく泣きついてくる電話である。

「先生、赤点とりそうなの。なんとかして!」

「今度の追試で単位とれないと進級できないんだ!!」

などなど。「便りの無いのは良い知らせ」とはよく言ったものである。連絡してこない卒塾生たちはしっかりやっているようだけど、連絡してくるのはこういう調子なんである。

 ところで、前にも書いたことがあるが、泣きついてくる卒塾生はほぼ例外なく推薦で高校に入った子である。なぜ授業についていけなくなるかも前に書いたとおりなんだけど、やっぱり私は推薦入試が嫌いである。


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