徒然日記その235. 電卓でやってみよう!?  (6/22)

 

 現在の小学算数や中学数学の教科書には、「電卓を使ってやってみよう」なんてことが書いてある。私から言わせると、こういう教科書を作った方々はアタマおかしいんじゃないの?なのであるが。そう、今回は電卓のお話である。

 ちょっと喩えを書いてみよう。ワープロ(パソコン)を使うようになって、今まで書けていた漢字が書けなくなったと思いませんか?書く文字も綺麗じゃなくなってきましたよね?カーナビを使うようになって、地図を読めなくなったと思いませんか?そもそも地図を読むのが面倒になったと思いませんか?そう、今までできていたことが、機械に頼るようになったら出来なくなるし、するのが面倒になってくるのである。

 算数や数学の電卓も、ワープロ(パソコン)やカーナビと同じなのである。いや、もっとひどい。最初から電卓で計算させるのであるから、そもそも出来るようになっていないのである。だから、出来ていたことが出来なくなるんじゃなくって、永遠にできなくなるのだ。だから、算数や数学の考え方や計算の仕方を習う段階で電卓を与えるなんて、無茶苦茶なのである。

 算数や数学だけではない。例えば英語。中1の教科書は、いきなり会話文から始まり、I am ではなくて I'm だし、That is ではなくて That's である。短縮する前をきちんと教えてから短縮形を導入するべきじゃないのか?他にもたくさんある。意図的に、体系的理解から遠ざけようとしているようにも見える。

 このように、現在の教科書を眺めていると、子どもたちには学力をつけさせたくないのでは?と思えてくるのである。「知は力なり」という言葉があるが、子どもたちから「知」を取り除いて「力」を奪おうとしているように思えてならないのである。ひょっとして、子どもたちから「力」を奪っておいて、未来の日本を衰えさせようとする某国の陰謀だったりして。


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